INSCHMIDT C/Lバックドビー1タックパンツ徹底解説

INSCHMIDTの新作ボトムス『C/Lバックドビー1タックパンツ』、7月のリリースから1ヶ月が経過しましたが評判はまずまずと言ったところ。
猛暑のせいもあってボトムスはショートパンツの売れ行きが良く、フルレングスは苦戦しておりますが久々のスリムテーパードということもあり、LOEWSの顧客様には喜んでいただいているようです。
さて今回のパンツですが一番の特徴は素材、コットン79%リネン21%のドビー生地の裏側をあえて表面に使用しています。
ドビー生地とは細かな凹凸模様や立体感を織りで表現した生地。
専用の「ドビー織機」を使って、糸の上下運動を細かく制御することで、幾何学的な柄や表情を生み出します。
このパンツに使用している生地にも細かく模様が入っていますが、遠目に見るとまずわからないくらいの織柄なので見た目はほぼ無地です。
表面にリネンの光沢をもったドライな風合いと、コットンの張り感をもった生地はチノとは違った独特の雰囲気を持った天然素材、なかなかメンズでは見かけない生地です。
次はデザイン。
インの1タックで腰回りにゆとりを持たせ膝下を細く絞ったスリムテーパードで仕上げました。
ウエストは後ろのみゴムを入れたハーフイージーパンツ、股上は深めに設定しているのが特徴的。
スリムテーパードは股上が浅く、腰にピッタリとさせるとひと昔前のシルエットになってしまい、かっこ良くないのでフロントの腰回りは少し余るくらいのビジュアルに仕上げてみました。
トップスにボリュームがあるスタイリングでも、全体のバランスが崩れないよう、腰からヒップにかけて自然な膨らみをもたせています。
丈はSとMサイズを70cm、Lサイズは72cmに設定することで、丈を詰めた場合にも膝下のシルエットが変わらないように設計しました。
丈つめで5cm以上短くすると、裾幅は約5mmくらい広くなるので従来の一番細い部分がなくなり、ぼやけたシルエットになってしまうのを防いでいます。
これによって合わせるシューズもボリュームのあるスニーカーから革靴まで幅広くコーディネート可能。
使用できる季節は春から秋まで、晩夏のこれからの季節にはぴったりのフルレングスです、ぜひお試しください。